図解 ソーシャルメディア早わかり (1時間でわかる)
「ソーシャルメディアとは一体何か?どんな特徴があるか?」
というテーマを説明しているだけの本だが、 とても親切に書かれている。
- マス、個人に次ぐ第三のメディアである。特徴的なのは誰と繋がっているかによって入ってくる情報がそれぞれ異なる点
- SNSと似ているがソーシャルメディアではないものとして、mixi、モバゲータウン、グリーの三点をあげている。理由は外部から見る事ができない閉じたコミュニケーションだから
- ソーシャルはモバイル化によって拡大した。ブログの「だった」からモバイルを使った「なう」へ
- 単なる受けてではなく共感した情報を拡散する役割を個人が担う点が特徴的だ。
- ソーシャルではキュレーターの力は大きい。
- SIPSマーケティング(共感・確認・参加・拡散)
- 人脈を維持する労力を減らした点
- 不自然に断絶していたネットとリアルのコミュニケーションを統合されていった
最後の締めで
『ソーシャルでは自分が学ぶと同時に他人にも教えている!ソーシャルラーニングで「学び合い、教え合い」が加速して行く事で、世の中に大きな変化を生む。』
という部分に明るい未来を感じさせる良い本というか良い作者に出会ったなという感じだった。こういう方がネットは人格がモロ出ると言われると腑に落ちる。
今2014年に読むと、筆者の予想とズレている部分が結構あり、特にユーストリームをとても推しているが、個人的には現在主流のメディアとは感じていない。
理由の一つとして、誰でもリアルタイムで配信できるようになったとはいえ、みんなテレビっぽい形で番組を作ってしまった事ではないだろうか「そういう映像」というのはある程度のクオリティが無いと見ていられないものだ。
それに比べ、ニコニコ動画とYouTubeは独自の路線で確固たる地位を得たのだろうと思った。